フィルムとHDR技術

古いフィルムにHDR技術を用いてみました。

2012年01月21日

▲沼津に停車する急行「銀河」をイラスト調HDRに。(1980-08)

本来ならデジタルカメラより多くの画像情報が詰まっているフィルム。特にネガフィルムは広大なラチチュードで暗から明までたくさんの情報が記録されています。

しかし、スキャナはその豊かな画像情報をすべて読み取ることは出来ません。スキャナの原理はデジタルカメラと同じだからです。

これを少しでも拾い上げようとHDR技術を応用してみました。

▲こちらがスキャン直後のオリジナル画像。(1980-08)

今回はテストで、1枚の8bit-tiff画像から生成しているだけですが、思いのほか効果があったようです。いくつかサンプルを並べてみましたので、ご覧ください。

スキャン直後の画像と比較して、暗部がハッキリと浮き出ているのが見て取れると思います。それと同時に明部の飛びも押さえられているのも確認できると思います。

仕上げには、写真調のままHDR化する方法のほか、パラメータの調整でイラスト調にもすることもできます。

▲こちらは写真調を維持したままHDR化。(1980-08)

イラスト調の仕上げは賛否が分かれるところかもしれませんが、イラスト調も一つの表現方法として捉えれば、これはこれで面白い表現手法かもしれません。

写実にこだわらず、昔の雰囲気を伝えたいという目的なら十分活用は可能ではないでしょうか。

また、イラスト化によって多少の失敗をごまかせるという点も、若き日に失敗写真を量産してきた私にとっても強い味方になりそうです(笑)。

▲スキャン直後の画像。露出アンダーの失敗写真。(1976-10)

今回は思いつきだけで始めた実験でしたが、機会を見て、より高画質な16bit-tiffを使うなど、実験を重ねて見ようと思います。

これでうまく行けば、昭和の写真をより多く、より良い形で再生できますしね。

▲イラスト調HDR化で許容範囲に…?(1976-10)

「これって画期的?」と思って試しに検索してみたら、同じことを考えている方が既におられました。(^^;

フィルムとHDR…案外相性がいいのかもしれませんね。

▲イラスト調HDRサンプル。(1980-08)
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